電力自由化で「新電力」が直面する「壁」とは?

2013年06月15日


日本経済新聞 2013/6/11

電気代をもっと安く――。

電力会社が独占してきた世界に風穴を開けようと、2000年の規制緩和を受けて「新電力」と呼ばれる会社が発電や小売りに参入した。

工場や商業施設など大口客に安い電気を供給しているが、全体の販売量に占めるシェアは3%程度。

なぜ広がらないのか。

  • 電力自由化…でも「新電力」は大変?

日本経済新聞のWeb刊に「新電力」と呼ばれる特定規模電気事業者の最大手である株式会社エネットの谷口直行経営企画部長のインタビューが掲載されていました。

内容としては、電力自由化により既存の電力会社に加えて一般家庭に電気を供給できるようになるであろう、新電力や特定規模電気事業者(PPS)と呼ばれる電気事業者が、シェアを広げられない壁を谷口さんが述べるという形のインタビューです。

 

  • 新電力が直面する「壁」

まず、取り上げられている壁が「売る電力が不足する」ことです。

現在新電力は、大手電力から余った電気を買う市場を利用して「売る電力」を確保していますが、電力会社はなかなか売ってくれません。

電力自由化以前は独占状態だったわけですから、新電力に売電することで競争が起こることを恐れているのですね。

電力を買うのが難しいのであれば、自分で発電すれば良いと思うかもしれませんが、発電所の設立には時間やコストが多くかかってしまい、回収に時間がかかるようです。

 

2つめに取り上げられている壁は「送電網の利用リスク」です。

新電力が買い取りや自家発電を行い創りだした電力も、送電網を使って供給しなければ宝の持ち腐れになります。

しかし送電網の多くは電力会社が握っており、送電網を新電力が利用するとコストや規制がかかってきます。

 

このように、電力自由化によって小売りの自由化が達成されるとはいっても、現実には色々な障壁が残っていることがわかります。

 

  • 「新電力」とは?

新電力に関しては、以下のサイトに詳しく解説されていますので、よろしければご覧ください。

新電力とは|新電力NET

 

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